新中1生 数学でつまずかないために
中学受験も終わりが近づいてきました。
受験生のみなさん、保護者のみなさん、本当にお疲れ様でした。
これから一息入れ、中学入学前に先取りとして数学に取り組もうと考えている生徒もいると思います。今回はその際の注意点をかきたいと思います。
4月からいよいよ「算数」から「数学」へと世界が広がります。
しかしなぜ他の教科は名前が変わらないのに、数学だけは名前が変わるのでしょう。
それは「算数」が数を算ずる、すなわち計算を主眼にしているのに対し、「数学」は数を学ぶ、ということに主眼をおいているからです。
では“数を学ぶ”とはどういうことでしょう?
以前塾でこんなことがありました。
中2になって初めての授業で、中1の計算力が身についているかの確認テストを行いました。すると、1人の生徒がほとんど手つかずの状態で答案を出してきたのです。
その生徒は中2になって初めて塾に通い始めた生徒でした。
授業後、早速呼んで話をしました。
私「数学は苦手?」
生徒「苦手です。」
私「特にどこらへんがわからない?」
生徒「何もかもわかりません。」
という状態でした。そこで私は1つ1つさかのぼり、一体どこでつまずいてしまったのかを探していきました。
すると、それは中学入学後すぐにまでさかのぼったのです!
生徒「なぜ(-)×(-)が(+)になるのかがわからない。。。」
話しを聞くと、初めて正負の数を教わったときの先生が、
「マイナスは2回かけたらプラスになる。しっかり覚えよう!」
と教えていて、その生徒はそれがどうしてかわからず、そこからズルズルと数学が嫌いになったということでした。
「(-)×(-)は(+)だから、例えば(-2)×(-3)=+6になる。」
これでは数を学ぶ“数学”ではなく、数を算ずる“算数”なのです。
私は、(-)×(-)がなぜ(+)になるかを説明しました。
そのときの生徒の「わかった!」という表情が今でも忘れられません。
新中1生のみなさんには、「算数」ではなく「数学」をしっかり学んでもらいたい。
そのためにも、まずは正負の数の理解をしっかりと深めましょう。
正負の数は、最初に線分図で数の大きさの感覚をしっかり身につける必要があります。
独学で学んだり素人が教えると、例えば、(+2)-(-4)=2+4=6といったようにいきなりかっこをはずす方法を身につけようとしてしまいます。
そうではなく、まずきちんと線分図を使い数の大きさの概念を身につけ、その後カッコを用いた計算に移行し、最後に、「-(-)=+」となる理由といった具合に、きちんと順を追っていかなければ“数を学ぶ”数学の本質はつかめません。
これは先ほどの生徒が疑問を持った「(-)×(-)がなぜ(+)になるか」も同様です。私が教えているZ会では、しっかり線分図を使ってこの理由を説明しています。
「数学が苦手」とならない為にも、数学の学習に入る際は“数を学ぶ姿勢”を忘れないでください。
話しは変わりますがこの時期もう一つの注意点があります。
それは、“燃え尽き症候群”です。
中学受験が終わると今まで我慢していたことが一気に爆発します。親御さんもどうしても甘くなってしまい、ついつい生徒の好きにさせてしまいます。
少しの息抜きは必要ですが、急にたがをはずしてしまうとなかなか勉強にもどれなくなり、それでももどそうとすると今度は“燃え尽き症候群”を引き起こし、全くやる気を無くしてしまいます。そういう状態で入塾してくる生徒を今まで何人も見てきました。
そうならないよう急激なたがのはずし方には注意して下さい。
新学年に向け、全ての生徒さんがよいスタートダッシュをきれることを願っています。
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受験生のみなさん、保護者のみなさん、本当にお疲れ様でした。
これから一息入れ、中学入学前に先取りとして数学に取り組もうと考えている生徒もいると思います。今回はその際の注意点をかきたいと思います。
4月からいよいよ「算数」から「数学」へと世界が広がります。
しかしなぜ他の教科は名前が変わらないのに、数学だけは名前が変わるのでしょう。
それは「算数」が数を算ずる、すなわち計算を主眼にしているのに対し、「数学」は数を学ぶ、ということに主眼をおいているからです。
では“数を学ぶ”とはどういうことでしょう?
以前塾でこんなことがありました。
中2になって初めての授業で、中1の計算力が身についているかの確認テストを行いました。すると、1人の生徒がほとんど手つかずの状態で答案を出してきたのです。
その生徒は中2になって初めて塾に通い始めた生徒でした。
授業後、早速呼んで話をしました。
私「数学は苦手?」
生徒「苦手です。」
私「特にどこらへんがわからない?」
生徒「何もかもわかりません。」
という状態でした。そこで私は1つ1つさかのぼり、一体どこでつまずいてしまったのかを探していきました。
すると、それは中学入学後すぐにまでさかのぼったのです!
生徒「なぜ(-)×(-)が(+)になるのかがわからない。。。」
話しを聞くと、初めて正負の数を教わったときの先生が、
「マイナスは2回かけたらプラスになる。しっかり覚えよう!」
と教えていて、その生徒はそれがどうしてかわからず、そこからズルズルと数学が嫌いになったということでした。
「(-)×(-)は(+)だから、例えば(-2)×(-3)=+6になる。」
これでは数を学ぶ“数学”ではなく、数を算ずる“算数”なのです。
私は、(-)×(-)がなぜ(+)になるかを説明しました。
そのときの生徒の「わかった!」という表情が今でも忘れられません。
新中1生のみなさんには、「算数」ではなく「数学」をしっかり学んでもらいたい。
そのためにも、まずは正負の数の理解をしっかりと深めましょう。
正負の数は、最初に線分図で数の大きさの感覚をしっかり身につける必要があります。
独学で学んだり素人が教えると、例えば、(+2)-(-4)=2+4=6といったようにいきなりかっこをはずす方法を身につけようとしてしまいます。
そうではなく、まずきちんと線分図を使い数の大きさの概念を身につけ、その後カッコを用いた計算に移行し、最後に、「-(-)=+」となる理由といった具合に、きちんと順を追っていかなければ“数を学ぶ”数学の本質はつかめません。
これは先ほどの生徒が疑問を持った「(-)×(-)がなぜ(+)になるか」も同様です。私が教えているZ会では、しっかり線分図を使ってこの理由を説明しています。
「数学が苦手」とならない為にも、数学の学習に入る際は“数を学ぶ姿勢”を忘れないでください。
話しは変わりますがこの時期もう一つの注意点があります。
それは、“燃え尽き症候群”です。
中学受験が終わると今まで我慢していたことが一気に爆発します。親御さんもどうしても甘くなってしまい、ついつい生徒の好きにさせてしまいます。
少しの息抜きは必要ですが、急にたがをはずしてしまうとなかなか勉強にもどれなくなり、それでももどそうとすると今度は“燃え尽き症候群”を引き起こし、全くやる気を無くしてしまいます。そういう状態で入塾してくる生徒を今まで何人も見てきました。
そうならないよう急激なたがのはずし方には注意して下さい。
新学年に向け、全ての生徒さんがよいスタートダッシュをきれることを願っています。

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